公開日:2023年06月05日
TrueView広告とは?初心者必見!まずはTrueView広告を基礎から知ろう!
現代のデジタルマーケティングでは、効果的な広告戦略が必須になってきます。特に動画広告は、視覚的な魅力とストーリーテリングの力を組み合わせた優れたツールとして注目を浴びています。
その中でも、TrueView広告は、視聴者の関心を引きつけ、マーケティング目標の達成に貢献する力を秘めています。今回は「TrueView広告」について、概要から設定方法まで解説します。
TrueView広告とは
TrueView広告とは、YouTube上で配信できる動画広告です。ターゲットを細かく設定することができ、興味、関心あるターゲット層に向けて、ピンポイントで配信することができます。
TrueView広告には、「スキップ可能なインストリーム広告」、「スキップ不可のインストリーム広告」「バンパー広告」の3つがあります。
スキップ可能なインストリーム広告は再生開始から 5秒が経過すると、ユーザーは広告をスキップして引き続き動画を視聴できます。30秒以上した場合課金される仕組みになっています。
主に潜在層ユーザーへのアプローチに有効で多くの新しいユーザーにリーチができます。
TrueView広告を行う主な目的は「認知拡大」や「コンバージョンの獲得」、「ブランディング」の3つになります。目的によって様々な使い方ができます。
TrueView広告のメリット
- リーチ数が多い
- YouTube動画やチャンネルなどを対象にターゲティングができる
- 映像なのでテキストよりわかりやすい
- 広告費の無駄がないため費用対効果がいい
- 経験や資格がなくても広告を運用することができる
1. リーチ数が多い
6500万人以上のユーザー数があるYouTubeに配信されるため、広告の到達数を増やすことができます。個人的な趣味やエンタメ目的で見る人が多いので、関連商品を扱うサービスの人にはおすすめといえるでしょう。
2. YouTube動画やチャンネルなどを対象にターゲティング出来る
広告の場所を指定できることによって、視聴回数の多いチャンネルに広告を掲載できたり、ターゲットユーザーが多いと思われるチャンネルに表示させる事が可能です。
例えば美容に興味のある人を例に出すと、製品を実際に使ってレビューしている動画を見ると思います。
そのようなユーザーに対しては、例えばメイクの方法を解説しているようなYouTubeチャンネルに広告を掲載することで、視聴ユーザーの興味と広告の訴求内容がマッチするため、効果的なプロモーションになりえます。
3. 映像なのでテキストよりわかりやすい
映像を用いることでテキストや画像では伝えられない細やかな情報やストーリーを端的に伝えることができます。
印象に残りやすく、視聴者の興味を持たせることができ、資料請求や問い合わせを促すような態度変容につながりやすくなります。
4. 広告費の無駄がないため費用対効果がいい
スキップ可能なインストリーム広告であれば、スキップした場合課金されない仕組みのため、広告費の無駄がなくなります。
広告がクリックされない限り費用が発生しないため、費用対効果が良いといえるでしょう。
5.経験や資格がなくても広告を運用することができる
広告運用は経験や知識がないと運用できないと思われがちですが、Googleのアカウントを持っていれば、経験や資格がなくても広告を運用することができます。
目的(認知獲得・比較検討層にリーチ・コンバージョン獲得)を明確にし、手順さえおさえていれば簡単に広告を出すことが可能です。
具体的な始め方は後ほどの章で解説します。
⇒TrueView広告の始め方
TrueView広告のデメリット
- 内容によっては逆効果になる
- 制作コストがかかる
1.内容によっては逆効果になる
TrueView広告は、ユーザーが見たい動画の視聴中に広告が配信される仕組みとなっています。
見たい動画の前に広告を見せられる形になるためストレスを感じる場合があり、逆効果になる可能性があります。
2.制作コストがかかる
他の広告と比べて制作するためには、人件費が必要になってくるためコストがかかってしまいます。十分な予算がないと動画内容のクオリティーが下がってしまうので、効果が期待できなくなってしまいます。
TrueView広告は動画を活用する手法のため、必ず動画が必要となります。個人でもスマートフォンのアプリなどで動画編集ができる時代となっていますが、広告用の動画を制作するとなると、企画や編集に時間や工数がかかりがちです。
動画制作を外注する場合も費用が発生するため、人的・費用的なコストが他の広告手法とくらべてかかりやすいのはデメリットと言えます。
他広告との比較
種類 | 主なターゲット | 広告枠 | 代表的な課金形式 | クリエイティブ |
---|---|---|---|---|
YouTube広告 | 潜在層 | YouTube | CPV、CPM、CPC | 動画 |
バナー広告 | 潜在層 | WEBサイト、アプリ | CPM、CPC | 画像 |
リスティング広告 | 顕在層 | WEBサイト | CPC | テキスト |
バナー広告や、リスティング広告と比べて、YouTube広告は、視聴者に対して、映像を通して、視覚・聴覚から細かい情報を端的に伝えることができます。
また、アプローチする主なターゲットが潜在層なのか顕在層なのかが大きな違いとなります。
潜在層とは、まだ自社の商品やサービスに関心を持っていない人やそもそも認識すらしていない人々のことを指します。潜在層のユーザーにはまず自社の商品を認知してもらうことから始めなければなりません。そのため、動画で視覚的に魅力を訴求することができるYouTube広告は潜在層ターゲットには効果的です。
一方で、顕在層は具体的にこういうものが欲しいと商品やサービスを認知しており、購入を考えている人々をさします。潜在層に比べるとニーズが明確になっており購買意欲が高いため、具体的なキーワードで検索する人にピンポイントで広告を表示するリスティング広告が効果的です。
TrueView広告の始め方
TrueView広告の特徴が分かったところで、ここからは実際にTrueView広告をどのように始めたらいいかを解説していきます。
始め方の手順は以下になります。
- TrueView広告の目的を決める
- 動画制作
- TrueView広告の配信設定
- 効果・分析
一つずつ解説していきます。
1. TrueView広告の目的を決める
動画広告の目的は、大きく分けてブランディング、認知拡大、コンバージョンの獲得の3つがあります。まずは、3つの中から自社に合った目的を決めます。
まずはペルソナを設定しターゲットをより具体的にイメージします。
(※ペルソナ:ターゲットをより具体的にイメージし、年齢や性別、居住地や週末の過ごし方など架空のユーザー像を作り上げることです。)
2.動画制作
YouTube広告を出す上で最も大事な動画のクリエイティブを作成します。動画を作成するといっても撮影が必要なのかないのかを決めます。撮影なのであれば、撮影場所の確保、人の手配が必要になります。多くのスタッフが関わるためスケジュール調整が大変です。事前に関係各所とコミュニケーションを取って、スムーズなスケジュール調整を心がけましょう。
次は準備した素材を編集する作業です。編集時に気を付けなければならないのは、TrueView広告規定に合ったフォーマットにしなければなりません。動画尺やサイズに気を付けましょう。今では無料でも動画を作成するツールはたくさんありますが、もし、動画制作のノウハウをお持ちでない場合は、動画制作会社にお願いする方法もあります。
Googleが公式メディアで紹介しているので、下記URLから是非参考にしてみてください。
Google 話題の動画広告 TOP10:Japan YouTube Ads Leaderboard
3.TrueView広告の配信設定
入稿する素材の準備ができたら、TrueView広告の配信設定です。
手順は以下になります。
- YouTube上に動画をアップロードする
- Google広告上で、新しいキャンペーンの作成、広告グループの作成を行う
- 広告の作成を行う
- 配信開始
4.効果・分析
広告は配信できたら終わりではありません。大事なのは配信後の効果測定です。
配信結果(リーチ数、視聴数、レスポンス数)を元に分析していきます。
分析結果を元にターゲティングや動画クリエイティブの見直しを繰り返し行い、予算の修正などを行うことで、より効果的に運用していく必要があります。
TrueView広告の成功事例
この会社の抱えてる課題は、業務上、若い層からの認知が低いことだったとのことです。そこで採用面はもちろん、将来の取引先や協業パートナーとなり得る若年層の認知を強化するため、YouTube がミュージックビデオを楽しむ場であるという側面に着目し、“企業MV”をコンセプトに動画を制作しました。
一度の動画接触で強いエンゲージメントを狙うために長尺のTrueViewインストリーム広告で配信をし、Webサイトへの誘導ありきではなく、広告だけでも完結できる設計にしました。その結果、月間サイト訪問数20倍以上、動画の視聴者の好感度2倍以上になりました。
自社の課題やターゲットユーザーを明確にし動画を制作、配信することで、会社の課題を解決したといえるでしょう。
TrueView広告がまた一歩成果を出しました。
まとめ
この記事では、TrueViewの特性から運用していくにあたって設定方法までを紹介しました。TrueView広告はサービスの認知を拡大していきたい企業に向いてるといえます。
まずは広告目的を設定し、目的に合った動画を制作することが大事です。
しかし、そこさえ押さえれば、誰でも気軽に始められる広告なのでこれから動画広告を始めようと考えてる方は、TrueView広告の導入も検討してみてください。