【今更聞けない動画広告の基礎】インバナー広告とは?

はじめに

インターネットにおいて動画広告はもはや主流となりましたが、インバナー広告は動画サイトのみの配信フォーマットではありません。
ディスプレイ広告枠へ配信される動画広告はすべて該当しますが、現在ここまで強くなった特徴はどこにあるのか解説します。

動画広告全般的な知識についてはこちらの記事を参考ください。

関連記事 多くの人をひきつける!動画広告4つのメリット・成功させるポイント

インバナー広告とは

まずインバナー広告とは何かですが、ディスプレイ広告枠へ配信させる広告ですので、インディスプレイ広告と同じ意味になります。
動画コンテンツ枠ではなく、その外に表示されるためアウトストリーム広告とも言えるでしょう。
形式としてはDSPなどを経由し、音声は基本的にOFFです。
ちなみにインストリーム広告とは、出稿される場所に違いがありますのでそこも覚えておきましょう。
インストリーム広告は、動画サイトの視聴前後、もしくは視聴中に表示されます。
また、記事コンテンツ間に表示されるインリード広告というものもありますが、インバナー広告は通常のバナー面に出ているイメージを持つと良いでしょう。
もう少し詳しく言えば、Webページの標準的なバナー広告内に表示されるHTML5動画です。
何もしなければ標準サイズ(300×250 など)表示で、ユーザーが操作するとエキスパンド表示されるのが一般的です。

関連記事 【今更聞けない動画広告の基礎】インストリーム広告とは?
関連記事 インリード広告とは?特徴と利用する際のポイントを解説

インバナー広告のメリット

インバナー広告のメリットは、すべての標準ディスプレイ広告のインプレッションで配信できる点です。
DSP経由で動画サイト以外の広告枠にも配信可能で、普段あまり動画サイトは利用しないというユーザー層にもアピールできるのが何よりの強みです。
リターゲティングも可能ですし、これからの幅広いマーケティングには欠かせない手法でしょう。
また、インストリーム動画広告に比べてユーザーの不快感が少ないという調査結果もあり、企業や商品の好感度を上げたい場合にも有効です。
日本ではまだまだインストリーム広告が多く、近年は動画再生前のプレロールだけでなく視聴中に始まるミッドロールや、見終わった後のポストロールなども盛んに行われています。
ユーザーは純粋に動画を見たくてアクセスしているわけですので、邪魔だと感じると企業や商品そのものに対して不快感を持ってしまうリスクもあるでしょう。
本来の目的である動画視聴を阻害するようなことがなく、不快感を与えにくいという意味で、近年広告主のメリットが多いフォーマットとして注目を集めているのです。

インバナー広告のデメリット

前述のメリットと相反するジレンマですが、ユーザーの視聴を邪魔しないという意味において、広告としては注目度を低くしないための課題を負うことになります。
見る人にストレスを与えないことは良いのですが、画面に表示されていなくても再生が開始されるため、伝えたい広告メッセージがきちんと伝えられるかどうかがカギになります。
場合によってはユーザーが気付かないうちに再生が終了していた、などということにもなりかねません。
エキスパンドさせるタイプが増えてきたのも、少しでもアピール度を高めるための工夫と言えるでしょう。

インバナー広告を利用できる媒体

あらゆるディスプレイ広告枠への配信が可能です。
Webサイトの広告枠はバナー表示されることが多いですが、WebサイトやSNSなどあらゆるコンテンツやアプリの広告枠に動画を再生させることができます。
表示とともに自動再生されますので、何もしなくてもユーザーの目に触れさせることができます。
認知度の向上、視覚的アプローチなどを求める広告主に効果があり、ユーザーへ露出するチャンスを増やすという意味では、広く不特定多数の人が常時アクセスするニュースサイトなどにも適しているでしょう。

インバナー広告で動画広告を使うときのポイント

インバナー広告を有効に使うポイントは、まずターゲットユーザーを明確にすることが重要です。
また、デメリットの項でも触れましたが、ユーザーストレスが少ない分、アピール度を上げるためにデザインで興味を引きつける工夫が必要です。
特に動画素材のみの場合上下に黒帯が付くことが多く、クリック領域がわかりにくくなるケースが少なくありません。
再生終了すると遷移ボタン表示されるとしても、すべてのユーザーが全部見てくれるとは限りませんので、上下黒帯だけは避けた方が良いでしょう。
また、配信先のメディアデザインに合わせて自動的に最適化するカメレオンフォーマットも1つの選択肢です。
運用においては、ドメインごとに視聴完了率などのレポートを解析し、スムーズにPDCAサイクルを回すことも大切です。
場合によっては効果の思わしくないメディアを切った方が、視聴完了率が大幅に向上するケースもあるでしょう。

まとめ

動画広告のテクノロジーは日々進化していますが、通常のバナーに動画配信が可能となったことは、表現の向上に大きく貢献した技術であることは間違いありません。
インバナー広告にはメリットも多いですから、特徴を理解したうえで積極的に活用することが重要です。

Videoクラウドなら
動画制作の経験豊富なディレクターが
プランニングから制作・運用までサポート

関連する記事