事業内容とサービス
―はじめに御社の事業内容とサービスについてお聞かせください。
坂本様:
弊社は音楽とITをかけ合わせて、音楽を生み出すクリエイターや音楽を利用される人々を支援している会社です。あらゆるビジネスにおける音のパートナーとして「Audiostock」というサービスを提供しています。
Audiostockは様々なロイヤリティフリーの音源を有するストックサービスです。サービスの特徴としては3つありまして、1つめが「曲数」です。現在90万点以上※1の音源を有しており、ラインナップ数としては日本最大級となります。2万組以上の音楽クリエイターの方にご登録いただいており、日々新しい音楽が追加されています。登録した音源が販売されるとクリエイターは売上に応じた印税を受け取ることができるため、良質な楽曲や効果音がどんどん追加される仕組みになっています。
2つめが「ライセンス」です。使用期限、回数制限なし、商用利用OKとなっており、一度ライセンスを購入すれば、面倒な権利手続きや追加費用なしで活用できます。そのため、個人の方、法人の方問わず、使いやすいサービスとご好評いただいております。
3つめが「探しやすさ」になります。ジャンルやイメージから調べることや、似た作品から探すといった絞り込みが可能です。システムを自社で開発しているため、お客様の声を元に、使いやすい仕組みになるよう調整しながら運営しております。
動画導入の背景
―動画導入の背景をお伺いできますでしょうか?
Inter BEE※2というイベントに参加することが決まり、サービス紹介用の動画を用意する必要がありました。当時利用していたサービス紹介動画がライセンスの関係で今回のイベントに使用できなかったため、早急にそれに代わる動画を制作することになりました。
―ファインズにご依頼いただいたきっかけを教えてください。
ファインズさんが動画制作のために弊社のAudiostockをご利用いただいていることがきっかけになります。今回の動画制作を担当いただいた田中さんには昨年の4月に弊社のセミナーにもご登壇いただいており、肩肘はらず、気軽にコミュニケーションが取れる会社ということで、お声がけさせていただきました。
参考:弊社の田中が登壇したオーディオストック様主催セミナーのレポート記事はこちら
今回の動画制作の満足度について
―動画を利用してみて、どのような反応がありましたか?
展示会ブースで大きなディスプレイを掲示し動画を再生した結果、足を止めてじっくりと見てくださる方が多くいらっしゃいました。中にはサービスに興味があっても営業担当に話しかけるのは抵抗がある…という方もいらっしゃるので、そういった方々が足を止めてくださったのは、キャッチーな表現の動画を作った効果だったのかと思っています。
今回は展示会での利用目的でしたが、今後は営業時の事前説明コンテンツとしても活用できればと思います。
―動画の出来栄えや満足度について教えてください。
まずは、本当にスケジュールがタイトだったと思いますが、納期に間に合わせていただいたことに感謝しております。
その中でも特に、ショート尺のPR動画のできあがりがすごく良かったと思っています。正直なところ、静止画の絵コンテを見せてもらった段階ではデザインに対する不安があったのですが、実際にアニメーションが加わったものを見たとき、「こんなに違うんだ」と思うほど良いものになりました。期待値を超える動画が仕上がり、ファインズさんにお願いして本当に良かったなと思っております。
今後ファインズさんにご依頼を検討されている方には、絵コンテで迷ったとしても、まずは一度動きをつけてもらってください!とお伝えしたいです(笑)
―制作進行に関してはいかがでしたか?
率直な意見を交えて制作進行をしていただいたので、気兼ねなく要望を伝えることができました。
弊社のマーケティングチームから動画の構成をオーダーさせていただき、細かな点を含めて様々な要望をお伝えしたのですが、嫌な顔ひとつせずご対応いただけました。
ナレーション撮りの際、本撮りよりも仮撮りの方がイメージに近く、「せっかく収録していただいたけど、どうしよう…」とフィードバックに迷ったタイミングがありました。そんな中、制作の田中さんから「仮撮りの方がいいかもしれません」と率直な意見をいただいたので、結果、社内でも意思決定がしやすかったです。
制作のプロの方に細かいところまで指示すると、コミュニケーションが難しくなるケースもあり、イメージと違うものが出来上がる可能性もゼロではないと懸念しておりました。しかし、田中さんは言いづらいことも率直に伝えていただいた上で、良い提案をしてリカバリーしてくれるので非常に安心できました。
今後の展望について
―今後の御社の展望についてお聞かせください。
音楽という軸をブラさずに、音楽家の方の収益最大化に貢献することに注力していきたいです。
また、音楽の印税が受け取れるような事業も進めています。具体的には、テレビでAudiostockの音楽が流れると、その印税がクリエイターに還元できるような仕組みとなっています。
その上で未来への投資として、NFT※3のような新しい領域への挑戦というところも並行して行い、音楽家の方、それを使われる方どちらにも喜んでいただけるようなサービス展開を目指していきます。
今回制作した動画をプロモーションやサービス紹介に活用し、幅広い方々に利用いただけるようにしていきたいと思います。
※1 インタビュー時点の数値(2023年1月)
※2 Inter BEE(インタービー):日本随一の音と映像と通信のプロフェッショナル展として、コンテンツビジネスにかかわる最新のイノベーションが国内外から一堂に会する国際展示会
※3 NFT(Non-Fungible Token:非代替性トークン):「偽造不可な鑑定書・所有証明書付きのデジタルデータ」のこと。暗号資産(仮想通貨)と同じく、ブロックチェーン上で発行および取引される。