動画導入の背景
ー今回動画を導入する背景としては何があったのでしょうか?
ボリヒン様:
Youtubeなど動画を活用したプロモーションは数年前から社内で取り組んでいましたが、自分たちのリソースだけでは限界を感じていました。また、新型コロナウィルス感染症拡大の影響で、毎年行っていた展示会などの「リアルイベント」を開催できなくなったことが、一番大きいきっかけになりました。
これまではリアルイベントが最大の広報活動の場でありましたので、実際にサイドカーを見てもらったり、触ってもらえないのはとても残念で心が痛みました。
しかし、こういう時だからこそ「日本の人達に向けたブランディング動画を作りたい」という想いが強くなりました。
これまでは本社が制作した世界向けのPR動画を中心的に活用していたのですが、どこか距離感を感じる内容でした。スケ―ルの大きなパノラマビューの中で颯爽と走る姿は、たしかにクールでカッコいいんです。ただ、どこか親近感や生活感がない。特に日本にはなかなか広々とした空間はありません。(笑)
でも、日本には「日本の良さ」があります。なんといっても四季がありますし、海外ほどのスケールが無くても美しい自然だって沢山あります。だからこそ、「日本の良さを表現しつつ日本の人たちの生活の一部にウラルが組み込まれている。」そんな動画を作ることができれば良いんじゃないかと思いました。
そして、今ファインズさんと一緒に動画を活用したYoutubeマーケティングに取り組んでいます。結果はこれからですが、対面での営業活動をオンラインで行えるようになれば、当社のデジタルトランスフォーメーションは加速していくと思います。
今回の動画制作の満足度について
ー今回の動画制作の出来に関してはいかかでしょうか?
今回のプロジェクトでは、動画の打ち合わせからアメリカ本社を巻き込んで行いましたので、かなり大掛かりになったと思います。動画の雰囲気やBGMも非常にこだわって作りたかったので、要望も出しましたし、ロケ地についても色んな角度から上重さんと一緒に考えながら作成していきました。中々ディレクションするのは大変だったと想像しますが、ディレクターの上重さんに粘り強くご対応いただけて、非常に良いものが作れたと思っています。
実際に、今回作成した動画は本社からの評判も良く、他国のマーケティングにおいても活用できると思っています。
今後のビジネスの展望
ー今後、日本マーケットにおいて取り組んでいきたいことをお聞かせください。
大きく2点あります。
まず、販売ネットワークの拡大です。現在、ウラルを扱ってくれるディーラーは全国で20店舗程ですが、まだ数としては少ないと思っています。やはり、まだ日本国内での認知度には課題がありますので、ディーラーやエンドユーザーの皆さまへの露出を増やしていくフェーズだと考えています。今回作成した動画を中心に据えながら、自社のYouTubeチャンネルやInstagramなどのSNS、インフルエンサーによるPRといったあらゆるマーケティングチャネルを強化していくことで、新たな販売ネットワークを作り、ウラルの販売台数を伸ばしていきたいです。
次に、サービス面の向上です。認知度を上げるのと同時に、サービスの質もさらに向上させていきたいと思っています。ウラルでは販売して終わりではなく、アフターサービスなどのお客様とのリレーションシップを大事にしています。その際に、重要なのが「対応のスピード」です。お客様のカスタム依頼や事故時の修理依頼などにスムーズに対応できなければ、顧客満足度を落としてしまうことにつながりかねません。しかし、すぐに対応するためには、ある程度の部品在庫を抱える必要もあります。そこで、今回新たに事務所を移転する計画があり、倉庫面積を広くし、積極的に在庫を保有することでお客様の満足度を高めていきたいと考えています。
担当ディレクターコメント
当社の動画制作では、お客様の好みを反映するだけでなく、こちら側からお客様の課題に合った提案を行うことを大事にしています。